最近では若い人たちの間でも離島での旅行が人気になっています。日本に多くある島の中でも、一人旅ツアーが組まれるほどの人気の島がここ屋久島です。
屋久島は広大な自然に囲まれ、野生のサルやシカにも出会える魅力溢れる島です。
今回はそんな屋久島のおすすめプランを紹介しながら、屋久島の魅力に迫りたいと思います。
目次
屋久島ってどんな島?
まずプランの紹介をする前に、屋久島がどれくらいの広さなのか、どんな島なのかを説明したいと思います。
屋久島は鹿児島県の南に位置する島です。面積502.49の島ですが、そのうちの約21%にあたる面積が世界遺産に登録されています。鹿児島県の島としては奄美大島に次いで2番目に大きい島になります。
島の中心部には標高1935mの宮之浦岳があるほか、永田岳、栗生岳などの山があるので登山家の観光客も多く訪れます。
屋久島はひと月のうち35日が雨、といわれるほど雨が多いの、屋久島に行く際の持ち物には雨具が必須になります。
屋久島の観光に必要な日数は?
屋久島はそんなに広い島ではない、と思っている人も多いかもしれませんが屋久島の自然を十分に満喫したい!と思うのなら少なくとも2泊3日は必要かと思います。
どこから観光に行くか、また島での目的にもよりますが、2泊3日であれば屋久島の定番である縄文杉や白谷雲水狭のトレッキングを体験することが可能です。
島での観光は体力を必要とするアクティブな場所が多いので、初めて行く方はまずは2泊ほどでゆっくり満喫するのがオススメです。
屋久島へのアクセス方法は?
屋久島への行き方として3つの方法があります。
それぞれ値段や所要時間にどういった違いがあるのかを確認しましょう。
飛行機で屋久島へ
鹿児島空港から屋久島空港へは30分ほどで行くことができ、移動時間が一番短い方法になります。疲れを溜めずに楽に移動したい方には飛行機がオススメです。
しかし一番速い分、費用が一番高くつく方法でもあります。片道料金は1万円~1万5000円ほどです。飛行機とは言ってもプロペラ機なので、普通の飛行機とは違った気分で空の旅を楽しむことができます。
高速船で屋久島へ
鹿児島港から屋久島の安房港または宮之浦港に向かいます。かかる時間は2時間程なので飛行機に比べると移動時間が長くなりますが、船で移動することで旅行気分をより味わうことができます。
また、鹿児島港からは桜島を見ることもできますし、周辺にはショッピングやグルメを楽しむことのできる施設もあるので時間に余裕がある方は、鹿児島港で少しゆっくりするのもいいですね。
高速船は1日に6便出ているので予定にも組みやすいと思います。
フェリーで屋久島へ
フェリーを使った移動がいちばん費用を抑えることができる方法です。鹿児島港から片道5000円ほどで行くことができますが、所要時間は4時間です。
移動時間が長いので、屋久島での観光時間をたっぷりとりたい方には不向きですね。
海の景色を眺めながらのんびりとした旅行を楽しみたい方にはオススメです。
屋久島2泊3日のおすすめプラン!
初めて屋久島に行くからとにかく自然を満喫したい!という人向けの定番プランを紹介したいと思います。
1日目:屋久島到着~島1周ドライブ
午前中に屋久島に到着した場合は、ぜひ島1周ドライブをしてみてください。屋久島でのドライブで海沿いの道走りぐるっと1周すると、どこの景色も自然がいっぱいに広がり、海の景色から山の景色まで楽しむことができます。
レンタカーのお店もいくつかあり、予約をすれば港まで迎えに来てくれるサービスもあるのでとても便利です。車で屋久島を1周するのにかかる時間は約4時間~5時間程です。
1つ1つの観光ポイントをゆっくり見て回りたい方は5時間以上の時間を見積もった方がいいです。
千尋の滝
屋久島空港から約40分で行くことができます。途中の山道が少し狭いので軽自動車でのアクセスが便利です。
落差60メートルの滝は遠くから眺める形の滝で、スケールの大きさが分かります。
駐車場には展望台が設置されており、屋久島の自然を高台から眺めることができます。
大川の滝
日本の滝百選に選ばれた、屋久島を代表する滝です。この滝の魅力は、なんといっても間近で滝の迫力を感じることができる点です。
滝つぼ付近は足元が岩場になっているので、滝のしぶきが届くところまで近づくことができ、マイナスイオンをたっぷりと感じられます。
天気が良い時には青い空と滝の白いしぶきのコントラストがとてもキレイです。
西部林道
西部林道は山道でカーブが多いので運転に注意が必要です。世界自然遺産の登録区域になっており、珍しい植物や野生のヤクザルやヤクジカに出会うこともできます。
照葉樹林が茂る山道は葉っぱの隙間から差し込む太陽の光が幻想的で、まさに自然のドライブといった感じを楽しめます。
永田いなか浜
屋久島の定番ビーチがこの永田いなか浜です。夕日スポットとして人気の場所なので、夕暮れ時に合わせて訪れることをオススメします。
2日目:縄文杉トレッキング
縄文杉を屋久島での1番の目的として訪れる人も多いと思います。せっかく屋久島に来たのなら丸1日かけて縄文杉のトレッキングに挑戦してみましょう。
縄文杉トレッキングで1番大事なことは、やる気と根気です!もちろん体力も必要ですが、それ以上に絶対に縄文杉にたどり着くんだ!というやる気を持ってトレッキングに挑んでください。
縄文杉でのトレッキングは往復で約10時間かかります。登り5時間下り5時間ととても長い道のりなのでしっかり気合をいれましょう。初めての方は、ツアーなどを利用してガイドさんと一緒に登ることをオススメします。
登山道具一式をレンタルできるショップもあるので、登山初心者にとっては助かります。
ひたすら5時間も山を登るなんて大変と思う方もいると思いますが縄文杉にたどり着くまでの道のりには、他の立派な杉の木や休憩ポイントもあるので安心してください。
トロッコ道
登山口を出発してから50分間はひたすらトロッコ道を歩きます。昔、物資を運搬するのに利用していたトロッコの道がそのまま残されており、今はそれが登山ルートとして使われています。
トロッコ道の途中にはトンネルや橋などがあり、橋から下をながめるとスリルも味わうことができます。行きは普段歩くことの無いトロッコ道なので新鮮な気分で楽しめますが、帰りにはただひたすら長く続く道に疲れを感じてしまう人も多くいます。
ウィルソン株
屋久島の写真としてよく見かけるハートの切り株を見ることができるスポットがここです。
外から見ると普通の杉の木にしか見えませんが、幹の中に入り上を見上げると、ハートマークになっているんです。写真撮影必須のポイントなのでカメラは忘れずに!
大王杉
大王杉まできたら縄文杉まではもうひと踏ん張りです。急な斜面に立っている大王杉は間近で見ることができるので迫力に圧巻されます。推定樹齢は3千年といわれており、歴史の深さを感じられます。
夫婦杉
世界遺産登録地域に入るとすぐに出会えるのが、この夫婦杉です。寄り添って支え合うように立っている2本の杉は本当に夫婦のようで見ると癒されます。
縄文杉
だんだんと険しくなる岩道を30分ほど登っていくと、ついに一番のお目当て縄文杉が現れます!推定樹齢2170~7200年といわれる縄文杉は大きく太い幹と深い歴史を感じさせる雰囲気からとてもパワーを感じられます。
一瞬、長かった道のりの疲れを忘れてしまうほどの達成感と感動を感じられます。縄文杉の周りは木で作られた足場になっており、いろいろな角度から眺められるように展望台が作られているので、それぞれの角度からの縄文杉を見て楽しんでください。
行きよりも帰りの方が根気が必要になりますが、下山して宿でのおいしい食事と気持ちいい温泉のことを考えれば頑張れると思うので、ツアーの人や仲間たちと励まし合いながら無事に登山口までたどり着きましょう!
3日目:白谷雲水狭半日トレッキング
もののけの世界に入り込む!
白谷雲水狭はジブリ映画「もののけ姫」の舞台になったとしても有名ですよね。白谷雲水狭は縄文杉トレッキングに比べて、比較的道がなだらかなので初心者の人も安心して楽しむことができます。
屋久島には約600種類の苔が存在すると言われていますが、この白谷雲水狭では苔が一面に広がる景色を見ることができます。雨が多い屋久島ですがその雨のおかげで苔についた雨粒がキラキラとひかりとても幻想的な景色を見ることができます。
川を流れる水は透き通りとてもきれいですし、たっぷりのマイナスイオンを感じながらトレッキングをすることができます。2時間ほどで「苔むすの森」にたどり着くことができるので、往復4時間ほどでトレッキング可能です。
縄文杉トレッキングとはまた違った景色を楽しむことができるので、白谷雲水狭へのぜひ足を運んでみてください。
じっくりお土産を見る
旅の思い出作りとして重要なことのひとつがお土産選びですよね。屋久島にもいつくかのお土産屋さんがあります。屋久杉を使った木製の器やキーホルダーなどは、屋久島ならではの魅力がつまったお土産です。
島の代表フルーツである「たんかん」を使ったお菓子などのお土産もあるので色々と選んでみてください。空港や港の周りにもお土産屋さんがあるので、帰る前にじっくりとお土産散策を楽しんでください。
まとめ
屋久島での観光のポイントと、屋久島の魅力についてお分かりいただけましたか。
今回紹介したスポット以外にも、屋久島にはたくさんの観光スポットがありますが、一例としてぜひ参考にしてみてください。