福岡県福岡市は、九州を代表する都市で大変魅力的な街です。九州各地や山口県に住まわれている方は、福岡には買い物やコンサートでよく出かけることがあるかもしれませんし、福岡に行けばなんでも揃うという感覚もあるかもしれません。
福岡を知るには、その中でも博多、天神、中洲という3つの拠点を抑えると、福岡のことを次第にわかるようになり、やがて福岡通になります。
今回は、「ガイドブックにない福岡の情報について」という題目で、博多、天神、中洲という福岡の街の魅力を紹介します。
目次
JR博多駅周辺は今後の福岡の中心となります
JR博多駅は交通の要所
JR博多駅は九州の交通の要所です。本州とを結ぶ山陽新幹線の始発駅であり、さらに九州新幹線の始発駅でもあります。
JR鹿児島本線といった在来線をはじめ、北九州や大分方面、長崎・佐世保へ向かう特急電車、さら福岡空港と、福岡の市街地を結ぶ福岡市営地下鉄も発着しています。また、九州各地を結ぶ高速バスが発着する博多バスターミナルもあります。
このように、空、鉄道、バスとをつなぐ博多駅はまさに九州の交通の要所と呼ばれる所以でもあります。
JR博多駅の改築
以前は博多口にはデパートの井筒屋が入るのみ、また筑紫口はビジネスホテルがあるのみで、交通の要所であるもののなんとなく寂しいターミナルでした。しかしながら、JR九州がJR博多駅を再開発し、近年は激変しました。
博多口にあった井筒屋は退去し、駅ビルを改築して博多阪急が入居、さらに隣接するビルにはマルイが進出しました。
人の流れが変わる
この2つのデパートが進出したことにより、人の流れが一気に変わりました。これまではJR博多駅から地下鉄、もしくはバスで福岡の中心市街地である、天神へ行くのが主流でした。
博多駅から天神までは地下鉄でも8分程度と近いところにあり、さほど博多駅から離れてはいないのですが、少し不便な点は否めませんでした。
しかし、この2つのデパートが進出したことにより、博多駅周辺でいろいろなものが揃い、わざわざ天神まで行くことも必要ではなくなりました。
博多口の阪急、マルイでファッションやセレクトショップなどでショッピングができ、さらに筑紫口にはヨドバシカメラマルチメディア博多も進出したことで家電も揃う新しい街に生まれ変わりました。
九州の有名ラーメン店も12店が集結
筑紫口の山陽・九州新幹線の改札をでると、九州のソールフードであるラーメン屋がたくさん揃う、博多めん街道もあります。
博多駅から新幹線で山口に帰る際、出発前のちょっとした時間を利用して、この博多めん街道でラーメンを堪能できます。
博多駅での食事やちょっとした時間を利用して、この博多めん街道へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
博多口側のグルメについて
博多駅の博多口にもグルメスポットがあります。JR博多駅隣にあるJRJP博多ビル地下には、「駅から三百歩横丁」という、グルメの店が揃う場所があります。
駅から三百歩横丁という表現は、言葉通り駅からの近さを示していますが、その横丁に揃うお店は、牛タンや鳥などのお肉料理を始め、博多名物のもつ鍋、博多餃子、海の幸のお店も揃う、10店舗が揃います。
この10店舗は全国的に有名なお店から、博多っ子の胃袋を掴む、地元でも有名なお店もあります。
駅から歩いて三百歩横丁
http://www.jrhakatacity.com/jrjp_hakata
このようにJR博多駅周辺は大きく生まれ変わり、多くの方が博多駅にとどまる現象も出てきています。
天神も古くからの中心街の存在があります
天神は昔からの中心街です
JR博多駅周辺が再開発によって発展し続けていますが、天神も負けていません。天神は古くからの中心街であり、福岡の拠点でもありました。
ランドマークは西鉄福岡駅
天神は、福岡天神と大牟田を結ぶ、西日本鉄道の始発駅があり、福岡(天神)駅は天神を代表するランドマーク的な存在です。
以前は、西鉄福岡駅という名前でしたが、天神の名前をつけてわかりやすくすることと、サンバーリング制度の導入により、駅名に天神をつけ、今の西鉄福岡(天神)駅という名称になりました。
駅の正式名称としてかっこ書きで「天神」とつけたのは日本で初めてです。この正式名称化は、近年の博多駅周辺の発展をみて、天神を中心的存在であることを示す意図もあったようです。
天神といえばグルメの街
博多っ子の胃袋を掴む街はやはり天神です。天神には地元福岡で愛されるグルメのお店の本店が集まる場所です。天神周辺の大名地区には、人気のお店位が多く、週末はグルメを堪能しようとたくさんの人で行列を作っています。その中で、お勧めするグルメスポットを紹介します。
博多餃子で舌鼓
福岡のグルメといえば、言えばラーメン、もつ鍋、水炊きといった回答が多いかもしれませんが、博多餃子も代表格です。
なかでもテムジンの博多餃子は絶品です。以前はお昼も営業しており、ビールと餃子という王道で楽しむことができましたが、最近ホームページを見ると、17時から深夜2時までと営業形態が変わっています。
もし、テムジンへ行かれる際には、前もって電話して確認していただくことをお勧めします。
有名人もこのお店を訪れ、お店の中はサインでいっぱいです。西鉄福岡(天神)駅から歩いて10分程度かかりますが、博多餃子を食べるならばテムジンの餃子です。
テムジン 大名店
http://osietesite.com/gourmet/hukuoka/sakaba-hukuoka/temjin
営業時間:17時から翌日2時(夜10時以降入店可、夜12時以降入店可、日曜日も営業)
電話番号:092-751-5870
定休日:火曜日
福岡の観光スポット
福岡の観光スポットは多数あります。
アジア太平洋博覧会時に建設された、日本で一番高い海浜タワーである福岡タワー(234メートル)からは、福岡市内を一望できます。
福岡タワー
〒814-0001 福岡県福岡市早良区百道浜2丁目3-26
営業時間 9時半から22時まで
アクセス:福岡市営地下鉄 西新駅下車徒歩20分、または西新駅よりバスで10分
また大濠公園は福岡市民のオアシスで、週末にはたくさんの方が訪れます。大濠公園の池でボートを漕いだり、スワンにのって楽しむこともできます。
大濠公園
〒810-0051 福岡県福岡市中央区大濠公園1-2
アクセス:福岡市営地下鉄 大濠公園駅下車 徒歩7分
太宰府天満宮
名所旧跡としては、京都の石清水八幡宮、大分の宇佐八幡宮とともに、日本の三大八幡宮の1つと言われている筥崎宮を始め、西鉄福岡駅から西鉄電車にのると、菅原道真を祀った太宰府天満宮も見ごたえがあります。
太宰府天満宮には菅原道真が京都から太宰府に左遷された際、京都から道真を追って飛んできたとされる飛梅も境内にあります。
〒818-0117 福岡県太宰府市宰府4丁目7番1号
アクセス:西鉄電車 太宰府駅下車 徒歩5分
西鉄福岡(天神)駅からは特急、普通電車を利用し約20分
(西鉄二日市で乗り換えの場合あり)
筥崎宮
〒812-0053 福岡県福岡市東区箱崎1丁目22-1
アクセス:福岡市営地下鉄 箱崎宮前駅下車 徒歩3分
歴史ブームが続く昨今では、これらの名所旧跡に行かれる観光客も増えています。
なおこれらのスポットは電車、またはバスで行くことができます。
福岡市内は福岡市内地下鉄と、西鉄電車・バスが多く走っていますので、1日周遊券などを利用してお得に回ることをおすすめします。
中洲で屋台体験
そして最後に福岡の夜といえば、ということで中洲を紹介します。
夜の歓楽街である中洲は、誘惑の多い場所でもありますが、お勧めするのは屋台です。
ガイドブックにも屋台マップなどが掲載されていますが、屋台に行く際には2つのことに注意しておくとよいでしょう。
これは安全に、かつ不快な思いをせずに楽しむための注意点です。
貴重品は肌身離さず
屋台に行く際には貴重品は肌身離さず携行しましょう。
夜の中洲の屋台周辺は人通りも多いですが、酔ったお客さんを狙うすりや置き引きなどが発生します。
特に、最近は海外の観光客も増え、軽犯罪も増加傾向にあり、すり、置き引きの件数も増加しています。
特に、一人で屋台に行く際、トイレは近くの公衆トイレ、もしくはコンビニエンスストア(屋台のお店と提携していますので大丈夫です)に行くことなりますが、荷物を置いて席を離れることのないようにしましょう。
できれば知っている人と一緒に行きましょう
屋台で一見さんお断りのお店はないのですが、行くと「初めてですか」と聞かれることがあります。
そのようなお客さんを狙ってか、少し値段をふんだくるお店もあると聞いたことがあります。全ての屋台のお店がそうではないのですが、屋台のルールや明朗会計のお店かどうかはガイドブックには掲載されていません。
ただ、中洲の屋台マップに掲載されているお店は比較的安全なお店といえますので、参考にしてみてください。
できれば、福岡の街を知っている人、もしくは福岡の住人の人など、知り合いがいらっしゃれば、その方の情報も聞きながら、屋台を探してみてください。
博多 中洲屋台マップ
http://yatai.nakasu-info.jp/xn--bnq69jmtso2dlp3d/
まとめ
福岡の街は博多駅周辺、西鉄福岡駅周辺の天神、そして中洲と、3つの街がメインです。
他にも博多駅から歩いて15分程度のところにあるキャナルシティ博多など、魅力的なスポットはありますが、博多、天神、中洲を制していれば、福岡をマスターしたといえます。
ぜひ、この3つの場所を中心に、福岡の街を探索してみてはいかがでしょうか。